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あなたの健康常識は間違いだらけ!?
「通説」のウソとホントを検証する

日頃の生活習慣を今一度見直そう

 

Q.
タバコを1日40本から
1日10本に減らした

A.
×
完全禁煙する以外に
リスク軽減の効果はない

 健康のために減煙しようというのは喫煙者の誰もが考える。
「喫煙による肺がんのリスクは、1日の喫煙本数に年数をかけた数が多いほど高くなります。つまりこれまでに累積された喫煙によるリスクは、1日の喫煙本数を減らしたところで打ち消すことはできないのです」。
 しかし、完全に禁煙を成功させれば、その後の人生でのリスクの上昇は抑えられるのだ。
「循環器系の医師として言わせてもらえば、喫煙を続けることでのもう一つの危険性が一酸化炭素によるものです。心臓や脳の血管を収縮させるので、心筋
梗塞や脳梗塞を発生させる可能性が高くなるのです」。
 つまりこれまでの喫煙習慣の量を減らすのではなく、完全禁煙しなければ意味がないのだ。

 

 

Q.
週末は早起きして
ゴルフに勤しんでいる

A.
×
週末の早朝ゴルフは
突然死リスクがいっぱい

 スポーツが体に良いと思い込んでいる人も多いだろう。しかし、その安易な思い込みが、寿命を縮める要因にもなる。
「40歳以上を対象としたスポーツ別突然死の数では、ゴルフが常に上位に入ります。この一つの原因が、早朝のスタート時間。朝は血管が詰まりやすい危険な時間帯なのです。そこに、前夜遅くまで働いた肉体疲労や、約束だから行かなければという精神的な負担が加わるので、不健康極まりないことになってしまうのです」。
 特に学生時代に運動部で、体力に自信があると思っている人ほど、危険な状態に陥りやすい。早朝ゴルフは控えよう。

取材・文/松尾直俊

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秋津 壽男

あきつ としお

秋津医院

院長

1954年、和歌山生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局。その後、東京労災病院等の勤務を経て1998年に秋津医院開業。著作、テレビ出演多数。



 


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